自動猫トイレの上に乗って、そこでくつろいでいる。動いたら危ないのではないか、と気が気でない。そういう場面のための記事です。
乗るのをやめさせようとすると、たいてい長引きます。 叱っても、乗りたい理由のほうは消えないからです。乗るのは、そこが高くて、見晴らしがよくて、まわりより落ち着くからです。
やるのは、乗りたくなる条件を外して、代わりの場所を用意することです。 置き方の話が半分、家具の配置の話が半分になります。この記事では、その順番をまとめます。
結論:代わりの高い場所を、近くに作ります
この記事の結論
乗るのは、そこがまわりでいちばん高いからです。
同じくらいの高さの場所を、すぐ近くに作ってください。
トイレの上は、乗りにくい形に変えてください。
叱るのは、トイレそのものを避ける理由になることがあります。

乗る理由は、たいてい高さです。 部屋を見渡せる位置がそこしかないと、そこに乗ります。本体が動く機種でも、動いていない時間のほうが長いので、落ち着ける台として覚えます。
だから、乗らせないようにするより、別の高さを用意するほうが早いです。 同じくらいの高さで、同じくらい見晴らしがよく、トイレより居心地のよい場所。この三つがそろえば、そちらに移ります。
近くに作るのが大事です。 部屋の反対側に置いても、見える景色が変わってしまいます。トイレのそばで、少しだけ高い場所が理想です。
トイレの上のほうは、平らでなくすると乗りにくくなります。 ただし、ふたや動く部分に物を置かないでください。機械の動きを妨げる置き方は避けてください。何を置いてよいかは取扱説明書で確かめてください。
叱らないでください。 うちの子にとって、叱られた場所は「近づくと嫌なことが起きる場所」になります。トイレそのものを避けるようになると、困りごとが大きくなります。
乗ること自体が、すぐに危ないわけではありません。 ただ、動き出したときに驚くことはあります。驚いた記憶がトイレと結びつくのを避けたい、というのが置き方を変える理由です。
判断軸は4つ。高さ、見晴らし、近さ、足ざわり
| 見るところ | 乗らなくなりやすい | 乗り続けやすい |
|---|---|---|
| まわりの高さ | 同じ高さの台がある | トイレがいちばん高い |
| 見晴らし | 窓や出入口が見える | 壁しか見えない |
| 近さ | すぐ隣にある | 別の部屋 |
| 足ざわり | 布・毛布 | つるつる |
| 日当たり | 暖かい時間がある | いつも冷たい |
代わりの場所は、高さだけでなく見晴らしまでそろえてください。

まわりの高さは、部屋の中で比べてください。 人から見ると低い棚でも、床しかない部屋ではそこが最上段になります。乗る場所は、絶対的な高さではなく、相対的な高さで決まります。
見晴らしは、窓と出入口で決まります。 どちらかが見える場所は、それだけで価値が上がります。代わりの台を置くときは、向きまで合わせてください。
近さは、移ってもらえるかどうかを決めます。 同じ景色が見える隣の位置なら、移るのに抵抗がありません。離れていると、今の場所のほうがよいままです。
足ざわりは、居心地の差になります。 布や毛布が敷いてあると、つるつるした天板より選ばれやすくなります。洗えるものにしておくと続きます。
日当たりのある時間は、それだけで強い理由になります。 午前だけ日が差す場所があるなら、そこを候補にしてください。
置き場所そのもので迷うなら
広さの見方はトイレの大きさと置くのに要る空間にまとめました。
置き直す手順。代わりを先に用意します
代わりを先に用意するのが、この手順のいちばん大事なところです。 先にトイレの上を使えなくすると、行き場がなくなって別の困った場所に移ります。順番が逆だと、やり直しになります。
台は、専用のものでなくて構いません。 丈夫な箱でも、使っていない棚でも構いません。ぐらつかないことだけ確かめてください。
布を敷くのは、居心地の差をつけるためです。 同じ高さなら、柔らかいほうが選ばれます。洗えるものにしておくと、続けられます。
数日は、両方が使える状態にしてください。 選んでもらうための期間です。いきなり取り上げると、選ぶ機会がありません。
新しい台を使いはじめてから、トイレの上に手を入れてください。 平らでなくする方法は機種によって違うので、動きを妨げない範囲で、取扱説明書の記載を確かめてから行ってください。
それでも乗るなら、高さが足りていません。 台を少しだけ上げてください。トイレより高くなれば、たいていそちらに移ります。
乗らせない工夫のデメリットと、うまくいかない条件
やらないほうがよいこと
- 叱ること。 トイレそのものを避ける理由になることがあります。
- 音の出るもので驚かせること。 その場所全体が嫌な場所になります。
- 動く部分に物を置くこと。 機械の動きを妨げます。
- 代わりを用意せずに取り上げること。 別の困った場所に移ります。
- 排せつの回数や様子に変化が出たときは、置き方の話より先に相談してください。
乗らせない工夫のデメリットは、やり方によってトイレを避けさせてしまうことです。 乗ってほしくないだけなのに、使ってほしい場所まで避けられると、困りごとが大きくなります。だから、驚かせる方法は取らないでください。
動く部分に物を置くのは避けてください。 重さや位置によっては、機械の動きに影響します。どこに何を置いてよいかは、取扱説明書に書かれています。
代わりを用意しないと、行き先が別の場所になります。 棚の上、テレビの上、冷蔵庫の上。どれも人が困る場所です。移る先をこちらで用意しておくほうが、結果として早く片づきます。
排せつの回数や様子に変化が出たときは、置き方の話より先に、かかりつけの動物病院にご相談ください。
あなたの場合。次にすること
- トイレがいちばん高い場所なら、隣に同じ高さの台を置いてください。
- 台を置いても乗るなら、台を少しだけ高くしてください。
- 窓が見える場所なら、台の向きを窓に合わせてください。
- つるつるの天板なら、布を敷いてください。
- 叱ってしまっていたなら、今日からやめてください。

今日やることは、部屋の中でいちばん高い場所がどこかを見ることです。 それがトイレなら、原因はそこにあります。
うちの子が高いところを好むのは、そういう生き物だからです。 やめさせる対象ではなく、行き先を用意してあげる話だと考えると、やることが決まります。
代わりの場所を気に入れば、あとは何もしなくて済みます。 手のかかるのは最初の数日だけです。
よくある質問
動いているときに乗ったら危なくないですか。
驚いて飛び降りることがあります。 機種ごとの安全に関する記載は取扱説明書にありますので、そちらをご確認ください。置き方の面では、乗る理由を減らしておくことが、驚く場面を減らすことにつながります。
上に物を置いて乗れなくしてもいいですか。
動く部分には置かないでください。 機械の動きを妨げる置き方は避けてください。何をどこに置いてよいかは、お使いの製品の取扱説明書でご確認ください。
代わりの台を置いても使ってくれません。
高さと向きを見直してください。 トイレより低い、窓が見えない、足ざわりが冷たい。このどれかであることが多いです。一つずつ変えて、数日ずつ様子を見てください。
この記事は、自動猫トイレの上に乗ってしまうときの置き方を整理したものです。上に物を置いてよいかや安全に関する記載は機種によって違うため、最終的な確認はお使いの製品の取扱説明書でお願いします。排せつの回数や様子に気になる変化がある場合は、かかりつけの動物病院にご相談ください。
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