自動給水器も自動トイレも電気で動きます。24時間つないでおくものなので、電気代がどのくらいかかるのかは気になるところです。
計算式はひとつで足ります。 消費電力を kW に直し、稼働時間と日数、契約している電力量単価を掛けるだけです。製品が変わっても式は変わりません。 この記事では、その式と、機器ごとに変わる前提をまとめます。
結論:消費電力 × 稼働時間 × 日数 × 契約単価
計算式
消費電力(W) ÷ 1000 = kW。 仕様欄に W で書かれているので、まず kW に直します。
kW × 1日の稼働時間 × 365 = 年間の消費電力量(kWh)。
kWh × 契約している電力量単価 = 年間の電気代。
単価は検針票か明細に書かれています。 一般に言われている数字を使うと実態からずれます。

この式はどのペット家電にも使えます。 給水器も給餌器も自動トイレも、変わるのは消費電力と稼働時間だけです。製品ごとに違う計算を覚える必要はありません。
難しいのは計算ではなく、稼働時間の見積もりです。 常時動くものは24時間で計算できますが、決まった時間だけ動くものは実際の秒数を積む必要があります。ここで結果が大きく変わります。
うちの子の使い方で稼働時間が変わります。 一日中回している家と、時間を決めている家では結果が違います。 自分の家の稼働時間を入れてください。
判断軸は4つ。機器ごとに変わる前提
| 機器の性質 | 稼働時間の見方 | 電気代への効き方 |
|---|---|---|
| 常時動く(循環式の給水器など) | 24時間で計算 | 積み上がる |
| 決まった時間だけ動く(給餌器) | 1回の秒数 × 回数 | 小さくなりやすい |
| 条件で動く(自動トイレ) | 使用回数から見積もる | 頭数で変わる |
| 待機電力 | 常時つないでいる時間 | 見落としやすい |
| ヒーター機能 | 使う季節だけ | 季節で偏る |
「常時」と「動作時だけ」で桁が変わることがあります。
「待機電力」は見落とされがちです。 動いていなくても、つないでいれば消費している機器があります。仕様欄に待機時の消費電力が別に書かれている場合は、そちらも足してください。
「条件で動く」機器は、頭数で稼働回数が変わります。 多頭飼いでは処理の回数が増えるぶん、電気代も増えます。1匹ぶんで出した数字を、そのまま当てはめないでください。
自動トイレで当てはめるなら
実際の計算例は自動猫トイレの電気代は1ヶ月いくらかにまとめました。
自分の電気代を出す手順

「契約している電力量単価」は必ず自分の明細を見てください。 単価は契約プランと時間帯で変わります。平均的な数字を当てはめると、そこで計算がずれます。
動作時だけ動く機器は、想像より小さい額になることが多いものです。 1日に数十秒しか動かないなら、年間でもわずかです。心配していたほどではなかった、という結論もよくあります。
維持費全体で見るなら
費目の並べ方はペット家電の年間維持費の計算方法にまとめました。
計算が合わなくなるデメリット、注意する条件
この条件では数字がずれます
- 平均的な単価を使っている。 契約ごとに違います。
- 待機電力を数えていない。 つなぎっぱなしなら効いてきます。
- 稼働時間を感覚で決めている。 実際の秒数を確認してください。
- 頭数が変わったのに計算し直していない。 稼働回数が動きます。
- 季節で使う機能がある。 ヒーターなどは時期が偏ります。
「稼働時間を感覚で決めている」のが、いちばんずれる原因です。 常時だと思っていた機器が実は間欠で動いていた、ということがあります。取扱説明書に動作の仕組みが書かれているので、そこを確認してください。
電気代を下げる目的で機種を選ぶ意味は、あまり大きくありません。 消耗品の差のほうが年額に効くことが多いためです。電気代は把握しておく項目であって、削る対象としては優先度が低いと考えておくほうが現実的です。
あなたの場合、どこを見るか
| 使っている機器 | 見るところ | 注意するところ |
|---|---|---|
| 循環式の給水器 | 常時の消費電力 | 24時間で積み上がる |
| 自動給餌器 | 1回の動作秒数 | 小さくなりやすい |
| 自動トイレ | 1回の処理と頭数 | 頭数で変わる |
| 複数を併用 | 合算して年額に | 1台ずつでは判断しにくい |
| 電池で動かしている | 電池代として計算 | 電気代には出ない |
| ヒーター付き | 使う季節の日数 | 年間で割らない |
電池で動かす機器は、電気代ではなく電池代として数えます。

電池で動かしている機器は、電気代の計算に出てきません。 そのぶん電池代がかかります。維持費として見るなら、電池の単価と交換の頻度から年額に直して足してください。
複数の機器を使っているなら、合算して年額で見てください。 1台ずつでは小さく見えても、合わせると判断が変わることがあります。同じ式で出せるので、並べるだけです。
うちの子が使う時間帯が決まっているなら、そこに合わせて動かすという手もあります。 ただし水は切らさないでください。
計算するときに確認しておくこと
- 消費電力(W)。 仕様欄か本体のラベルにあります。
- 待機時の消費電力。 別に書かれていることがあります。
- 動作の仕組み。 常時か間欠かを説明書で確認します。
- 契約している電力量単価。 検針票か明細です。
- 1日の稼働時間または回数。 感覚ではなく確認します。
- 頭数。 変わったら計算し直します。
「動作の仕組み」を説明書で確認するのが、精度を上げる近道です。 常時と間欠では結果が大きく変わります。仕様欄の数字だけ見て計算すると、実際より高く出ることがあります。
出した年額は、機種を比べるときの材料になります。 本体価格と消耗品に電気代を足して並べる。電気代だけを取り出して比べても、判断には使いにくい数字です。
電気代が急に上がったように感じたときは、機器のせいとは限りません。 契約プランの改定や季節による単価の変動が重なっていることがあります。明細で単価そのものが変わっていないかを先に見てください。 機器の消費電力は、故障しないかぎり急には変わりません。
動作音が大きくなってきた機器は、消費電力も増えていることがあります。 内部に汚れが溜まってポンプに負荷がかかっている状態です。電気代の面から見ても、手入れを続けることには意味があります。 洗っても戻らなければ、部品の交換を考える時期です。
静音性とあわせて見るなら
常時か動作時かという同じ軸はペット家電の静音性の見方でも使えます。
よくある質問
ペット家電の電気代はどのくらいかかりますか。
消費電力、稼働時間、契約している電力量単価によって変わるため、一律の金額はお示しできません。この記事の式に、仕様欄の消費電力と検針票の単価を入れて計算してください。
つけっぱなしにしても大丈夫ですか。
常時稼働を前提とした設計かどうかは製品によって異なります。取扱説明書に連続運転についての記載があるかをご確認ください。電気代の面では、常時動く機器ほど積み上がります。
電気代を下げるにはどうすればいいですか。
ペット家電では、電気代より消耗品の差のほうが年額に効くことが多くなります。まず消耗品の単価と交換間隔を見直すほうが、下がる幅は大きくなります。
この記事は電気代を自分で計算するための式を整理したものです。消費電力と動作の仕組みは製品ごとに異なるためメーカーの公式情報を、電力量単価はご契約中の明細をご確認ください。
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