給水器を買うとき、見ていたのは本体の値段でした。
使いはじめて半年。
フィルターを買い足して、ポンプの音が気になって、また買い足して。
気づいたら、本体より部品にお金をかけている気がする。
これって、うちだけなのかな。
猫の給水器は、買ったあとにお金がかかる家電です。でも、かかり方には決まった形があります。この記事では年間ランニングコストを3つの費目に分けて、うちの子の場合はいくらになるのかを自分で出せるようにします。数字が出れば、次に買うときの判断がぶれません。

結論。年間ランニングコストは3つの足し算
複雑に見えて、費目は3つしかありません。
ここが判断軸
年間ランニングコスト = フィルター代 + ポンプ代 + 電気代
このうちいちばん大きいのはフィルター代。交換のたびに買い続けるものなので、ここの設計で年額が決まります。
つまり、本体を選ぶ時点で年額はほぼ決まっています。
フィルターの入手性と交換周期が、そのまま毎年の請求書になるので。
- フィルター代 … 毎月〜数か月ごと。年額の中心
- ポンプ代 … 数年に一度。壊れたときに単体で買えるかどうかが効く
- 電気代 … 24時間つけっぱなしでも、3つのなかではいちばん小さい
費目ごとの出し方
それぞれ、手元の情報から計算できます。
電卓を出さなくても、だいたいの形はつかめます。
フィルター代
必要なのは3つ。パックの値段、入っている枚数、交換の目安です。
フィルターの年額
1枚あたり単価 = パック価格 ÷ 入数
年間交換枚数 = 365 ÷ 交換周期(日)
フィルター年額 = 1枚あたり単価 × 年間交換枚数
交換周期は、お使いの機種の説明書に書かれた日数を使ってください。書かれていない場合は、商品ページの記載を使い、あくまで目安として扱います。多頭のお家や、よく飲む子がいるお家は、書かれた周期より早く替えることになりがちです。
ポンプ代
毎年かかるものではありません。
数年に一度の出費を、年あたりにならして足します。
ポンプの年額
ポンプ年額 = ポンプ価格 ÷ 使えると見込む年数
ここで大事なのは金額よりも、ポンプだけを単体で買えるかどうか。単体で売っていない機種は、ポンプが弱ったときに本体ごと買い替えになります。年額に本体価格が乗ってくるので、影響がまったく違ってきます。購入前に、そのメーカーが交換用ポンプを扱っているかを見ておいてください。
弱ってきたサインは、音が大きくなる、水の出が細くなる、動き出しにもたつく、あたり。掃除しても戻らないなら交換の時期です。逆に、こまめに洗っていれば持ちは伸びます。ポンプ代は手入れの頻度でだいぶ変わる費目でもあります。
電気代
電気代の年額
年間電気代 = 消費電力(W) ÷ 1000 × 24時間 × 365日 × 電力単価(円/kWh)
消費電力は本体ラベルか説明書に書かれています。電力単価は、ご契約の電力会社の検針票に載っている単価を使ってください。地域と契約プランで変わるので、一律の数字は当てになりません。
注意
消費電力の表記が見つからない機種では、電気代は未算定のままにしてください。推測の数字を足すと、比較そのものが狂います。分からないものは、分からないまま空欄にしておくほうが役に立ちます。
タイプで年額は変わる。選ぶときの4つの軸
同じ給水器でも、構造が違えば維持費の形が変わります。
ここを押さえると、候補が自然に1つに絞れます。
| 判断軸 | 年額が下がる側 | 代わりに増える手間 |
|---|---|---|
| フィルター方式 | 洗って繰り返し使える方式 | 洗浄の頻度と手間が増える |
| ポンプの供給 | 交換用ポンプを単体で買える | 自分で交換する作業が必要 |
| 容量 | 頭数に対して余裕がある | 本体が大きく、洗うのが重い |
| 素材 | ステンレス・陶器(買い替えが遠い) | 本体価格が上がる。重い |
ここが判断軸
4つ全部を満たす機種は、たいてい本体が高いです。優先順位は「ポンプが単体で買えるか」→「フィルター方式」→「容量」→「素材」。ポンプが買えない機種は、年額の計算が本体価格ごと崩れるので、最初にここで切ります。

うちの子の年額を出すシート
下の表に、手元の数字を入れてください。
数字は書き方を示すための欄なので、そのまま埋めれば年額が出ます。
| 費目 | 記入する数字 | 計算 |
|---|---|---|
| フィルター | パック価格 / 入数 / 交換周期 | (価格÷入数)×(365÷周期) |
| ポンプ | ポンプ価格 / 見込み年数 | 価格÷年数 |
| 電気代 | 消費電力(W) / 電力単価 | W÷1000×24×365×単価 |
| 年間合計 | 3つの合計。頭数が多いお家は、フィルターの行を頭数分だけ増やす | |
本体価格を足すと、初年度にいくら出ていくかが見えます。ここまで出しておくと、安い本体と高い本体のどちらが自分に合うかが、感覚ではなく数字で決まります。
候補が2つに絞れているなら、差額を年額の差で割ってみてください。何年で追いつくかが出ます。3年以内に追いつくなら高いほうを選ぶ理由になりますし、10年かかるなら本体価格で選んで問題ありません。うちの子と何年つきあうかを思い浮かべながら見ると、決めやすくなります。
※ 価格と在庫は変動します。金額は購入時に販売ページでご確認ください。型番が分からないときは ペット用品の型番の調べ方 をどうぞ。
年額の安さで選ぶと、うまくいかないとき
数字が出ると、いちばん安い選択肢に手が伸びます。
でも、それが合わない場面があります。
注意
- 洗って繰り返す方式は、年額は下がるが手間が増える。忙しい時期に洗浄が滞ると、結局使わなくなる
- 音に敏感な子がいるお家。静かな機種は選択肢が限られ、年額の安さでは選べない
- 置き場所が狭い。大容量は年額を下げても、置けなければ意味がない
- 安い互換フィルターに寄せすぎる。合わないものが混ざると水漏れの原因になる
- そもそも飲んでくれない。どんなに安くても、使ってもらえなければコストはゼロにならない
水を飲む量が急に減った、逆にとても増えたといった変化が気になるときは、給水器を替えるより先に、かかりつけの動物病院にご相談ください。用品で解決する話と、体調の話は別々に考えたほうが早いです。

あなたの場合は、これ
3つの状況で分けます。
近いものを選んでください。
1頭。はじめての給水器
交換用ポンプが単体で買える機種から選んでください。フィルターは交換式で構いません。まずは飲んでくれるかどうかが先で、年額の最適化はその次です。
多頭。すでに使っていて年額が気になる
洗って繰り返す方式に切り替えると、いちばん効きます。ただし洗浄の手間が増えるので、週に何回洗えるかを先に決めてから。容量に余裕のある機種にすると、給水の回数も減ります。
買い替えを検討している
いまの機種の年額を出してから、候補の年額と並べてください。差額が本体価格を何年で回収できるかが分かります。回収に5年以上かかるなら、買い替えの理由は費用ではなく別のところにあります。
購入先PR
本体価格ではなく、交換フィルターが継続して手に入るかで選んでいます。下記は在庫と価格を確認できた商品です。
価格・在庫の取得日: 2026-08-21。表示後に変わることがあるため、最終的なご確認は販売ページでお願いします。
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よくある質問
給水器はつけっぱなしにしても大丈夫ですか?
多くの機種は連続運転を前提に作られています。ただし水位が下がった状態での空回しはポンプを傷めるので、水を切らさないことが前提です。お使いの機種の説明書に運転についての注意が書かれていれば、そちらに従ってください。
フィルターを説明書より長く使うと、年額は下がりますか?
計算上は下がりますが、おすすめしません。目詰まりしたフィルターはポンプに負担をかけ、ポンプの寿命が縮めば結果的に出費が増えます。年額を下げたいときは、交換を延ばすのではなく、洗って繰り返せる方式に替えるほうが確実です。
多頭だと、年額は頭数のぶんだけ増えますか?
きれいに比例はしません。増えるのは主にフィルター代で、電気代は台数を増やさなければほぼ変わらないためです。ただし飲む量が増えるとフィルターの汚れも早くなるので、1頭のときの周期のままでは足りなくなります。まずは説明書の周期より少し短めで見積もってください。
この記事について
本記事は年間ランニングコストの出し方を整理したものです。交換周期・消費電力・価格は機種と時期で変わるため、実際の数字はお使いの機種の説明書と販売ページでご確認ください。健康に関わるご心配は獣医師にご相談ください。記載の誤りは訂正ポリシーの窓口からお知らせいただけます。
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